FC2ブログ

        

軽い脳震盪を軽視してしてはいけません!セカンドインパクト症候群の恐ろしさを知ってください。

category - レース救護の日記
2019/ 02/ 05
                 
競技中に頭を強く打って病院に運ばれて「軽い脳震盪ですね…」とお医者さんから言われました…。


まわりからは『軽い脳震盪で良かったね』って…


実は、この軽い脳震盪って言われるのが一番恐ろしいのです。


この軽い脳震盪の裏には生命を奪われるセカンドインパクト症候群がひそんでいます。


皆さんセカンドインパクト症候群ってご存知でしょうか?


セカンドインパクト症候群とは


1回目の脳震盪での受傷後に頭痛やめまいなどの症状が残存していたり、脳機能が完全に回復していない状態で2回目の衝撃が脳に受けた場合、2回目の脳への衝撃が例え小さなものであったとしても、それをきっかけに致命的な脳損傷に至ることです。


致命的な脳損傷とは、何と死亡率は30-50%と高い数値で言われ、仮に生存しても何らかの神経学的な後遺症で半身不随や植物状態になるとも言われています。


ですのでセカンドインパクト症候群って本当に恐いです。


軽い脳震盪だからといって絶対に軽視してはいけません。


セカンドインパクト症候群による悲しい事故症例もあります…。


フットボールの事故事例でWIREDより

(前略) 2015年9月4日、ワシントン州シアトルで、17歳のケニー・ブイがアメフトの試合中に軽い脳震とうを起こし、コーチの指示で途中退場した。13日後、彼は医師から試合復帰の許可をもらった。さらに数週間後の10月2日に行われた試合で、ブイは再び頭に衝撃を受けた。彼は自分で歩いてフィールドを出たが、意識混濁の兆候がみられた。そしてトレーナーが学区規定の脳震とう検査をしている最中、ブイは目を閉じ、そのまま二度と目を開けなかった…(後略)


『全国柔道事故 被害者の会 急性硬膜下血腫』より

(前略) 事故事例:‣柔道初心者。柔道部に入部した一か月後の練習中に頭部を打ち、頭痛が続いたので、救急外来と脳神経外科外来を受診。CT検査で異常なし。定期試験後に再開した練習中再度頭を打ち、また頭痛が続くので、脳神経外科を受診。医師から練習の休止は指示されず。次の日、乱取り中、体格差のある上級生に大外刈りで投げられ、後頭部を強打し、急性硬膜下血腫を発症して、死亡(高校1年男子) (後略)



本当に悲しい事故事例です…


そんな悲しい事故を防ぐ為にこのブログに投稿させて頂きます…。


セカンドインパクト症候群は急性硬膜下血腫が原因とされてます。


サッカー、フットボール、柔道などの各スポーツ団体もセカンドインパクト症候群について対策が取り組まれています。


そんな中でも全国柔道事故のページから回転加速損傷による急性硬膜下血腫でわかり易く説明してるので紹介させて頂きます。


(前略) 急性硬膜下血腫発症は回転加速注1によって引き起こされ、生存率は極めて低い。幸い助かっても遷延性意識障害(せんえんせいいしきしょうがい、いわゆる植物状態)、四肢麻痺、高次脳機能障害などの重篤な後遺症が残り、社会復帰は困難を極める。柔道での死亡生徒の多くがこの急性硬膜下血腫で死亡している。

注1:回転加速損傷
走っている電車のつり革につかまって立っている時に急ブレーキをかけられたら、体は当然前に引っ張られる。慣性の法則である。あまりに急ブレーキが激しければ、つり革から手が離れ倒れてしまうかもしれない。力が強くて手が離れなければ、つり皮が切れるかもしれない。電車を頭蓋骨、つり革は脳と頭蓋骨をつないでいる架橋静脈、立っている人を脳に置き替えて考えるとわかりやすい。これが回転加速損傷である。架橋静脈が切れて出血することを急性硬膜下血腫と言う。

どんなに軽症であろうと、一度でも急性硬膜下血腫や脳挫傷を発症したり、何らかの脳の手術をした者が、再び柔道をすることは厳禁である。

日本臨床スポーツ医学会の「頭部外傷10か条の提言」に、頭の中に出血したことがある、あるいは頭の手術を受けたことがある選手の参加を、全柔連は基本的に認めていないと記述してある(p.31)。「基本的に認めない」となっているが、「基本的に」ではなく「絶対に」認めてはならない。(後略)



『電車』を頭蓋骨に例え、『つり革』は脳と頭蓋骨に繋がれてる架橋静脈、立ってる人が脳に置き換えて考えると例えた回転加速による急性硬膜下血腫がどの様に起こるかわかり易いです。


回転損傷から生じる急性硬膜下血腫については上記で記載しましたが、脳自身も脳震盪から起る脳の腫れも生じてます。


その脳の腫れが危ない事も 『全国柔道事故 被害者の会 急性硬膜下血腫』からわかり易く説明されてるので紹介します。


(前略) 注2:セカンドインパクトシンドローム
1回目の脳震盪を軽視したり、小さな急性硬膜下血腫を軽視し、柔道を続けていて再度脳に衝撃を受けると、2回目の衝撃がそれほどひどくなくても、重篤な急性硬膜下血腫を発症したりする。これをセカンドインパクトシンドロームという。

正常な脳は、少しだけ膨らませた風船だと置き換えるとする。少しだけ膨らませた風船は弾力があって、鉛筆を強く突き立てても割れない。しかしパンパンに膨らませた風船に鉛筆を突きたてると、すぐに破裂する。

正常な脳は少しだけ膨らませた風船と同じで、少々の衝撃を受けても破裂することはない。しかし衝撃を受けると、脳は当然腫れ上がる。固い頭蓋骨に囲まれているので外部から見ても脳の異常には気づけないが、脳が圧迫されたり神経が引っ張られたりして、頭痛や吐き気、めまい等の異常信号を発している。それを軽視して柔道を続け、再び衝撃を受けると、その衝撃がそれほど強くなくても急性硬膜下血腫を発症する。

仮に、頭痛薬で頭痛が治まったとしても、それは頭痛の原因が解消したわけではない。頭痛が治まってもすぐに柔道を再開してはならない。完治したことを確認しても、さらに1週間は柔道を控え、それから少しずつ練習メニューを増やすようにして通常に戻していく必要がある。

手足を強く打撲した時、当然患部は腫れ上がる。何日かして痛みがなくなっても腫れはさらに何日も残る。手足の腫れがひくのに時間がかかるように、脳の腫れも時間がかかることを忘れてはならない。つねに頭部に回転運動がかかる柔道は、特に要注意である(脳震盪を参照)。(後略)



『全国柔道事故 被害者の会 急性硬膜下血腫』より

また『パンパンに膨らんだ風船』を衝撃による脳の腫れに例え、『鉛筆』は次に起こる衝撃に例えた脳震盪により2回目の衝撃によるセカンドインパクト症候群がいかに危ないとの説明がわかるかと思います。


今までの考えでは脳震盪って24時間だけで何も無ければ大丈夫だと思われてましたが脳も頭部打撲を受けると腫れてしまうのですね。


ですので手や足を打撲した時に生じる腫れは脳にも確実に起こっていると思わなければいけません。


脳の腫れに対して少しの衝撃で破裂の危険性があると言う事ですので脳の腫れが引くまで安静にしないといけませんね。


セカンドインパクト症候群の原理や怖さはわかって頂けたでしょうか?


脳震盪により腫れてる脳を安静にして元に戻す時間の大切さを知って頂きたいと私は思います。


少し前のお話しですが、プロスケーターの選手が練習中に他の選手と衝突をして無理をして出場をした事がありました。


『よく頑張った!!』の意見と『なぜ無理をする!!』と二つの意見が出たと思います。


セカンドインパクト症候群の怖さを知ってる人と、知らない人の意見の違いです。


あの時の衝突した映像を観るとかなりフラついてましたよね…


まさに頭部の衝撃により脳が腫れて神経が引っ張らるたりする事により目まいがおこりフラついていた状態でした。


無理をして演技は出ましたが、腫れた脳に小さな衝撃でも与えられたら…


考えるだけでも怖いですね…


選手の皆さん!! 命は1つしかありません!!


気持ちはわかりますが、やめる勇気も必要です。




実はこんな私ですが相談を受けた経験談があります。


レース中に転倒をして頭部を強く打ち、症状等の診察の結果、ドクターヘリで大きな病院に運ばれた選手が居ました。


診断結果は脳震盪でした…


そんな数日が経ったとある日に1本の電話が私の携帯に…


その電話はドクターヘリで運ばれた選手からでした…


電話の内容は2週間後に昇格を控えた大事な最終レースでどうしたらいいかと訪ねて来ました…


そこで私はセカンドインパクト症候群の恐ろしさを彼に伝え、自分でよく考えて最終戦を決める様に伝えました。


後日の連絡で最終戦は辞退をするとの事…


まわりからは何故大切な最終戦に出ないのかとの声もあったとの事ですが、両親と相談をして翌年に再チャレンジをするとの事を後日聞いて私は正直ホッとしました。


そして翌年、彼は好成績を残し立派に昇格を果たしてくれました。


本当に良かったです。


何度も言いますがセカンドインパクト症候群は本当に怖いです。


軽い脳震盪だからといって軽視しないで欲しいです。


最後に脳震盪の症状とは…


※受傷直後の意識消失。

※ぼーっとしている。

※会話が成り立たない。

※呼びかけに応じない。

※頭痛や吐き気や嘔吐。

※めまい。

※同じ言葉を何回も聞きなおす。

※頭を打った前後のことを思い出せない。

※体温機能の変動。

などが脳震盪の症状です。


脳震盪になった時の安静期間ですが、特に期間など決まってません。


但し度合にもよりますが軽くても最低で1週間は安静にさせる様にして下さい。


意識を消失する様な酷い時は最低でも2週間以上の安静期間が必要です。


※先ずは体と頭を安静にさせる。

※テレビやゲームなどの集中力を頭で使う様な事は避ける。

※受傷時の症状が少しでも残っている状態があるならば運動や試合は控える。


とにかく安静に過ごす時間が大切です。


軽い脳震盪は軽視してしてはいけません!セカンドインパクト症候群の恐ろしさを知ってください。





             宜しければポチッと応援お願いします‼
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 バイクブログ バイク モータースポーツへ             
                                  

コメント

非公開コメント